更新履歴

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【  2013年10月  】 

自然淘汰

2013.10.29 (Tue)

 ドブ板あたりの野良ネコは生きるためだと嘯いてアイツに牙を 剥きまくり コイツに爪を たてまくりあんまりおイタがすぎるからとうとう石を投げられて泣き言ならべてみたけれど、あたりドコロがわるかった。しき そく ぜ くうくう そく ぜ しき避暑地でくつろぐネコたちの井戸端会議で 聞いた小噺...全文を読む

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岐路

2013.10.22 (Tue)

 路の先なんてのは いつだって籔の中で選択肢があるのだとすれば「行く」か「戻る」か二つに一つ。たとえ枝葉が幾股に別れていようとも、結局やらなきゃならんことに変わりはなく泣こうが 喚こうが 叫ぼうがとどのつまりは 腹を括るしかないのだ。だから私の 選んだ道に悔いはない精霊が棲まうというこの森のそれでも向こうが見たいと思ったんだ...全文を読む

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骨やすめ

2013.10.15 (Tue)

 店先の縁台に腰かけて 瓶を傾ける。歪んだ色ガラスの水色が泡粒の奔流に太陽を封じ込め生き急ぐ蝉の音は乱反射する夏を 後頭部の辺りに記録するカランと鳴ったビーダマに首を竦める金魚は冗談めかしたように笑った「お前はきっと、その玉コロみたいなもんだな」なくても別に困りゃあしないがなけりゃないで ちっとばかり寂しいのさ...全文を読む

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深夜行

2013.10.09 (Wed)

 叢を刈り割って這い出すと 線路が一本だけ延びていた血溜りの先にやっと見つけた、赤錆びた線路だ忘却の果てに横たわる 朽ちた駅舎のプラットホーム。六つのうち四つが欠けたベンチに背をあずけ駅長は退屈そうに ちびた紫煙をくゆらせているこいつは街に向かうのかい?訊ねると「さぁ」とだけ答える片腕は根元のところから 袖が風にたなびいていた「行く先が煉獄なら、帰る道はきっとドブ泥の底だろうよ」ならば天を仰ぎ 胸を張っ...全文を読む

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