我と我が身と彼のものと。

常在辞世。渋枯れ好みの“詫びオタク”…なんとなく更新中。

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自然淘汰

ドブ板あたりの野良ネコは
生きるためだと嘯いて
アイツに牙を 剥きまくり
コイツに爪を たてまくり

あんまりおイタがすぎるから
とうとう石を投げられて
泣き言ならべてみたけれど、

あたりドコロがわるかった。

しき そく ぜ くう
くう そく ぜ しき

避暑地でくつろぐネコたちの
井戸端会議で 聞いた小噺

自然淘汰
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テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2013/10/29(火) 13:42:51
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岐路

路の先なんてのは いつだって籔の中で
選択肢があるのだとすれば
「行く」か「戻る」か二つに一つ。
たとえ枝葉が幾股に別れていようとも、
結局やらなきゃならんことに変わりはなく

泣こうが 喚こうが 叫ぼうが
とどのつまりは 腹を括るしかないのだ。

だから私の 選んだ道に悔いはない
精霊が棲まうというこの森の
それでも向こうが見たいと思ったんだ

岐路

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2013/10/22(火) 11:58:56
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骨やすめ

店先の縁台に腰かけて 瓶を傾ける。
歪んだ色ガラスの水色が
泡粒の奔流に太陽を封じ込め
生き急ぐ蝉の音は
乱反射する夏を 後頭部の辺りに記録する

カランと鳴ったビーダマに首を竦める金魚は
冗談めかしたように笑った

「お前はきっと、その玉コロみたいなもんだな」

なくても別に困りゃあしないが
なけりゃないで ちっとばかり寂しいのさ

骨やすめ

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2013/10/15(火) 12:09:29
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深夜行

叢を刈り割って這い出すと 線路が一本だけ延びていた
血溜りの先にやっと見つけた、赤錆びた線路だ

忘却の果てに横たわる 朽ちた駅舎のプラットホーム。
六つのうち四つが欠けたベンチに背をあずけ
駅長は退屈そうに ちびた紫煙をくゆらせている

こいつは街に向かうのかい?
訊ねると「さぁ」とだけ答える片腕は
根元のところから 袖が風にたなびいていた

「行く先が煉獄なら、帰る道はきっとドブ泥の底だろうよ」

ならば天を仰ぎ 胸を張って進もう
振り向く暇も 俯く暇も 人生にはないのだから

深夜行

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2013/10/09(水) 16:30:20
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